
ナイアシンアミドは成分名。英語ではNiacinamide
ナイアシンアミドは、化粧品などに配合される成分の名前です。日本語では「ナイアシンアミド」、英語では「Niacinamide」、韓国の成分辞典では「나이아신아마이드」と表記されます。日本語の名称は花王のQ&A ↗、英語と韓国語の名称は大韓化粧品協会の成分辞典 ↗で確認できます。
TLCSの2023年の発表 ↗では、ナイアシンアミドを「ビタミンB3やニコチン酸アミドとも呼ばれるビタミンB群の一種」と説明しています。ここでは名称の確認に用い、製品の効果を裏づける資料としては扱いません。
成分名を見つけたら、次に確認したいのは、その製品での「配合目的」と「製品区分」です。この二つを分けて読むと、成分についての説明と製品の効能表示を混同しにくくなります。
日本公式ページの例では「保湿成分」と表示
イニスフリー日本公式の「ビタC グリーンティーエンザイム ブライト セラム」(販売名:VGB セラム)では、ナイアシンアミドをパンテノール、グルタチオンとともに挙げ、脚注で「すべて保湿成分」と示しています。これは、この製品ページにある配合目的の表示例です。イニスフリー日本公式 ↗
この脚注から分かるのは、ブランドがこの製品でナイアシンアミドを保湿成分として紹介していることです。全成分表を確認したという意味でも、製品の効果を独立した試験で確かめたという意味でもありません。
また、韓国コスメすべてで配合目的が同じとは限りません。東京都は、同じ成分でも製品の種類によって配合目的が異なることがあると説明しています。成分辞典にある一般的な用途だけで判断せず、手元の製品の説明や脚注を確認しましょう。東京都健康安全研究センター「化粧品の品質・安全性」 ↗
化粧品と医薬部外品では、効能表示の読み方が変わる
同じナイアシンアミドという成分名でも、化粧品と医薬部外品では読み方が変わります。化粧品では、その製品が示す配合目的を確認します。医薬部外品では「医薬部外品」の表示に加え、有効成分としての記載と、その製品の効能表示を併せて確認します。東京都健康安全研究センター「化粧品の効果」 ↗
東京都は、有効成分を医薬品や医薬部外品が目的とする効果を表す成分と説明しています。一方、化粧品は配合成分全体で使用感や効果を発揮するため、「有効成分」という言葉は使わないとしています。同じ資料をもとに、表示を読むポイントを整理すると次のようになります。
| 確認する点 | 化粧品 | 医薬部外品 |
|---|---|---|
| 製品区分 | 化粧品として読む | 「医薬部外品」の表示で区別する |
| 成分の役割 | 保湿など、その製品が示す配合目的を確認する | 有効成分は、その製品が目的とする効果を表す成分 |
| 効果の説明 | 配合成分全体による説明として読む | 有効成分の記載と、その製品の効能表示を併せて確認する |
具体例として、花王のQ&Aは、医薬部外品に有効成分として配合される場合のナイアシンアミドについて、「シワを改善する」「肌あれ、あれ性」「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ」という効能効果を挙げています。花王のQ&A ↗
この説明を一般の化粧品に当てはめたり、ナイアシンアミドを含む製品すべてに三つの効能があると読んだりすることはできません。成分名だけでなく、その製品の区分、有効成分の記載、効能表示を確認する必要があります。
成分名や配合目的だけでは、効果や濃度の優劣は判断できない
成分名や配合目的だけでは、製品の効果や濃度の良し悪しは判断できません。化粧品は配合成分全体で使用感や効果を発揮し、同じ成分でも製品によって配合目的が異なることがあるためです。東京都「化粧品の効果」 ↗・「化粧品の品質・安全性」 ↗
例えば、「ナイアシンアミド配合」「保湿成分」という説明は、成分とその役割を知る手がかりになります。ただし、それだけでは保湿効果の大きさや、別の製品より優れているかまでは分かりません。
今回参照した資料には、濃度の異なる完成品を同じ条件で比較し、濃度の優劣を判断できるデータはありません。「高濃度ほどよい」という結論も、最適な濃度や自分の肌に合うかどうかも、これらの資料からは導けません。濃度の違いが無意味ということではなく、成分名や配合目的の表示だけでは判断できないということです。
使用中に湿疹やかぶれなどの症状が出たときは、まず使用を中止してください。症状がひどいときは医療機関を受診するよう、東京都が案内しています ↗。
出典と確認日
記述の根拠をたどれるよう、参照先と確認日を掲載しています。
- 대한화장품협회 성분사전 — 나이아신아마이드 ↗確認日 2026-11-06 · 出典1
確認に使った記述
성분코드 1941 성분명 나이아신아마이드 구명칭 영문명 Niacinamide CAS No. 98-92-0
- ビタC グリーンティーエンザイム ブライト セラム|イニスフリー 日本公式 ↗確認日 2026-11-06 · 出典2
確認に使った記述
ビタC グリーンティーエンザイム ブライト セラム (販売名:VGB セラム) ナイアシン アミド パンテノール グルタチオン ※すべて保湿成分 容量 30mL 全成分 全成分を見る 生産国 韓国
- 医薬部外品に有効成分として配合されるナイアシンアミドの効能効果|花王 ↗確認日 2026-11-06 · 出典3
確認に使った記述
Q. 【成分・安全性】医薬部外品に有効成分として配合されるナイアシンアミドの効能効果には、どのようなものがありますか? A. 有効成分 ナイアシンアミドの効能効果には、『シワを改善する』に加え、『肌あれ、あれ性』、また『メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ』効果もあります。
- 化粧品の効果|東京都健康安全研究センター ↗確認日 2026-11-06 · 出典4
確認に使った記述
「医薬部外品」と表示されていることによって、化粧品と区別することができます。 医薬部外品と化粧品は、目的としている効果に違いがあります。 有効成分とは、医薬品や医薬部外品に含まれる成分のうち、その医薬品などの目的である効果を表す成分のことです。 化粧品の場合は、配合されている成分全体で、使用感や効果を発揮するため、有効成分という言葉は使いません。
- 『The LOCOSIM』多重層リポソーム化 ナイアシンアミド5%配合「Niacinamide 5.0 Serum」新発売|TLCS ↗確認日 2026-11-06 · 出典5
確認に使った記述
TLCS 2023年7月5日 11時00分 【ナイアシンアミド】 ビタミンB3やニコチン酸アミドとも呼ばれるビタミンB群の一種。
- 化粧品の品質・安全性|東京都健康安全研究センター ↗確認日 2026-11-06 · 出典6
確認に使った記述
一般的な配合目的は、書籍等で調べることが可能です。ただ、同じ成分でも、製品の種類によって配合の目的が異なることがあります。 また、湿疹やかぶれ等の症状があるときは、まず使用を中止してください。症状がひどいときは、医療機関への受診をお勧めします。
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更新と訂正
この公開版: 2026.11.06 / 260bc3903657
- 2026.11.06 · 初版 · 260bc3903657


